知多市 実家じまい|進め方・費用・補助金・相談窓口を徹底解説

知多市で実家じまいを検討している方へ。

「親が施設に入り、実家が空き家になった」 「相続した実家をどうすればいいかわからない」 「実家じまいにかかる費用が知りたい」

この記事では、知多市で実家じまいを検討している方に向けて、実家じまいの進め方費用相場知多市で利用できる補助金・支援制度相談窓口を詳しく解説します。

知多市では木造住宅除却工事費補助(最大20万円)や空き家バンクなどの支援制度があります。実家じまいをスムーズに進めるために、ぜひ活用してください。


実家じまいとは

実家じまいとは、子どもが親の家を整理・処分することです。

親が亡くなったり、介護施設に入所したりして実家が空き家になった場合に、建物や家財を整理し、売却・解体・賃貸などの方法で処分します。

実家じまいと家じまいの違い

用語意味
実家じまい子どもが親の家を処分すること
家じまい自分で自分の家を処分すること(終活の一環)

実家じまいは、親の思い出が詰まった場所を処分するため、感情的な負担が大きいのが特徴です。また、相続登記や不動産売却といった法的手続きや、解体・片付けなどの高額な費用が発生します。


実家じまいが必要な理由

空き家となった実家を放置すると、さまざまな問題が発生します。

空き家放置のリスク

固定資産税・維持費の負担

空き家でも固定資産税はかかり続けます。また、定期的な管理(草刈り、清掃、点検など)の費用も発生します。

特定空き家に認定されるリスク

2023年の法改正により、**「管理不全空き家」**に認定されると、固定資産税の軽減措置が受けられなくなります。

通常、住宅が建っている土地は固定資産税が最大1/6に軽減されていますが、この特例が適用されなくなると、固定資産税が最大6倍に増加する可能性があります。

倒壊・事故のリスク

老朽化した空き家は、倒壊や屋根の落下などで近隣住民や通行人に被害を与えるリスクがあります。所有者は民法上の管理責任を問われることがあります。

防犯・衛生上のリスク

空き家は不法侵入や放火のターゲットになりやすく、また害虫・害獣の発生源にもなります。

相続登記の義務化

2024年4月から相続登記が義務化されました。

  • 相続を知った日から3年以内に相続登記を行う義務
  • 2024年4月1日以前に相続した未登記の不動産も対象
  • 正当な理由なく登記を行わなかった場合、10万円以下の過料

実家じまいを先延ばしにすると、相続登記の期限を過ぎてしまうリスクもあります。


実家じまいを始めるタイミング

実家じまいを始めるタイミングは、主に以下の3つです。

タイミング1:親が施設に入所したとき

親が介護施設や高齢者向け住宅に入所すると、実家は空き家になります。

このタイミングで実家じまいを始めると、以下のメリットがあります。

  • 親と一緒に荷物の整理ができる
  • 親の意思を確認しながら進められる
  • 相続前なので手続きがシンプル

タイミング2:親が亡くなったとき(相続発生)

親が亡くなり相続が発生すると、実家を相続するかどうかを決める必要があります。

相続税の申告期限は被相続人の死亡から10ヶ月以内です。この期間内に遺産分割協議や相続登記を行う必要があるため、早めの対応が求められます。

タイミング3:空き家の維持が困難になったとき

空き家の維持管理に時間・費用がかかりすぎて負担に感じたときも、実家じまいを検討するタイミングです。

遠方に住んでいて定期的な管理が難しい場合などは、早めに処分を検討しましょう。


実家じまいの進め方

実家じまいは、以下の流れで進めます。

STEP1:家族・親族で話し合う

実家じまいの第一歩は、家族・親族との話し合いです。

親が健在な場合は、親の意思を尊重しながら方針を決めます。親が亡くなっている場合は、相続人全員で話し合い、実家の処分方法について合意を形成します。

話し合うべきポイント

  • 実家をどうするか(売却・解体・賃貸・維持)
  • 費用はどう分担するか
  • いつまでに完了させるか
  • 誰が中心となって進めるか
  • 形見分けはどうするか

STEP2:実家の処分方法を決める

家族で話し合い、実家の処分方法を決めます。

処分方法内容メリットデメリット
売却建物ごと売却する手間が少ない、現金化できる古い建物は売れにくい
解体して売却更地にして売却する買い手が見つかりやすい解体費用がかかる
解体のみ建物を解体し土地を保有管理の手間が減る固定資産税が上がる可能性
賃貸建物を貸し出す収入を得られるリフォーム費用がかかる
空き家バンク自治体の制度で売却・賃貸サポートを受けられる買い手・借り手が見つかるまで時間がかかる

STEP3:相続手続きを行う(相続の場合)

親が亡くなっている場合は、相続手続きを行います。

必要な手続き

  1. 相続人の確定(戸籍謄本の取得)
  2. 遺産分割協議
  3. 相続登記(2024年4月から義務化)
  4. 相続税の申告(必要な場合)

相続登記は相続を知った日から3年以内に行う必要があります。

STEP4:家財道具・不用品を整理する

実家じまいで最も大変な作業が、家財道具・不用品の整理です。

整理のポイント

  • 貴重品・重要書類を最初に探す
  • 形見として残すものを決める
  • 不用品は分別して処分する
  • 思い出の品は写真に撮って処分する方法も

不用品の処分方法

方法内容費用
自分で処分自治体のゴミ回収を利用数千円〜数万円
不用品回収業者業者に回収・処分を依頼5万〜20万円
遺品整理業者遺品の仕分けから処分まで依頼15万〜50万円

STEP5:建物を解体する(解体する場合)

建物を解体する場合は、解体業者に依頼します。

知多市では木造住宅除却工事費補助(最大20万円)を利用できる場合があります。

STEP6:土地・建物を売却する(売却する場合)

不動産会社に依頼して売却します。

売却時には譲渡所得税がかかる場合があります。「被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例」を利用すると、最大3,000万円の控除を受けられる可能性があります。


実家じまいにかかる費用

30坪程度の一般的な戸建て住宅を実家じまいする場合の費用目安です。

費用一覧

項目費用目安
不用品処分費用10万〜50万円
解体費用90万〜200万円
仲介手数料(売却時)売却価格の3%+6万円+税
登記費用5万〜15万円
相続税(該当する場合)遺産額による
譲渡所得税(売却時)譲渡益による

不用品処分の費用相場

処分方法費用目安(30坪の場合)
自分で処分1万5千円〜
不用品回収業者5万〜20万円
遺品整理業者15万〜50万円

不用品の量や、貴重品の仕分けが必要かどうかで費用は変動します。

解体費用の相場

構造坪単価30坪の場合
木造3万〜5万円90万〜150万円
鉄骨造4万〜7万円120万〜210万円
RC造6万〜8万円180万〜240万円

知多市では木造住宅除却工事費補助(最大20万円)を利用できる場合があります。

空き家を維持する場合の年間費用

空き家を放置せず維持する場合も、年間で以下の費用がかかります。

項目年間費用目安
固定資産税5万〜20万円
火災保険料1万〜3万円
草刈り・清掃費3万〜10万円
水道・電気の基本料金1万〜2万円
合計10万〜35万円

空き家を放置すればするほど、建物の劣化も進み、売却価格の低下にもつながります。


知多市で利用できる補助金・支援制度

木造住宅除却工事費補助

旧耐震基準で建てられた木造住宅を解体する場合、最大20万円の補助を受けることができます。

補助制度の概要

項目内容
補助対象旧耐震基準の木造住宅の解体
補助金額上限20万円
申請期限令和7年12月5日(金)まで
注意事項予算がなくなり次第終了

補助対象者

以下のいずれかに該当する方が対象です。

  1. 市が実施する無料耐震診断において、判定値が1.0未満と診断された木造住宅を除却する方
  2. 愛知県建築住宅センターが実施する住宅耐震診断で、評点が80点未満と診断された木造住宅(昭和56年5月31日以前に着工)を除却する方

申請の流れ

  1. 無料耐震診断を受ける
  2. 判定値1.0未満と診断される
  3. 解体工事の見積もりを取る
  4. 工事契約前に補助金交付申請
  5. 交付決定
  6. 工事実施
  7. 完了報告・補助金受領

重要:必ず工事契約前に申請してください。

ブロック塀等除却工事費補助

危険なブロック塀を撤去する場合、最大10万円の補助を受けることができます。

項目内容
補助対象道路境界線沿いのブロック塀等の撤去
補助金額上限10万円(延長1mあたり1万円×1/2)

木造住宅除却補助と併用可能です。実家の解体とブロック塀の撤去を同時に行う場合は、合計で最大30万円の補助を受けられる可能性があります。

知多市空き家バンク

知多市では、空き家の利活用を促進するため、空き家バンクを開設しています。

空き家バンクとは、売却・賃貸を希望する空き家の情報をウェブサイトに掲載し、利用希望者との仲介を行う仕組みです。

空き家バンクのメリット

  • 専門家(宅地建物取引業者)のサポートを受けられる
  • 無料で空き家情報を掲載できる
  • 購入・賃借希望者とマッチングしてもらえる

問い合わせ先

愛知県宅地建物取引業協会 空き家総合相談窓口

  • 電話:052-522-2567
  • 受付時間:平日 午前9時〜午後5時

知多市の相談窓口

空き家に関する相談

知多市役所 都市計画課

空き家の管理や利活用に関する相談を受け付けています。

  • 電話:0562-33-3151(代表)
  • 所在地:〒478-8601 愛知県知多市緑町1番地

相談できる内容

  • 空き家を所有しているが、将来どうしたらいいのか
  • 空き家を利活用したいが、どういう方法があるか
  • 所有する空き家が近隣に迷惑をかけているが、どうすればいいか

相続・法律に関する相談

知多市 市民相談室

相続や法律に関する無料相談を実施しています。

  • 電話:0562-33-3151(代表)
  • 所在地:知多市役所内

不動産売却に関する相談

愛知県宅地建物取引業協会 空き家総合相談窓口

空き家バンクへの物件登録や、不動産売却に関する相談ができます。

  • 電話:052-522-2567
  • 受付時間:平日 午前9時〜午後5時

実家じまいを成功させるポイント

ポイント1:早めに家族で話し合う

実家じまいの8割は、最初の話し合いで決まるといわれています。

親が元気なうちから話し合いを始めることで、親の意思を尊重しながら進められます。また、相続発生後のトラブルを防ぐこともできます。

ポイント2:専門家に相談する

実家じまいには、不動産・法律・税務など多くの専門知識が必要です。

一人で抱え込まず、以下の専門家に相談しましょう。

専門家相談内容
不動産会社売却・賃貸の相談
司法書士相続登記
税理士相続税・譲渡所得税
行政書士各種届出
弁護士相続トラブル
遺品整理業者家財の整理・処分
解体業者建物の解体

ポイント3:複数の業者から見積もりを取る

解体業者や遺品整理業者を選ぶ際は、3社程度から見積もりを取り、比較検討しましょう。

見積もりを比較する際のポイント:

  • 費用の総額
  • 内訳の詳細さ
  • 追加費用の条件
  • 対応の丁寧さ

ポイント4:補助金を活用する

知多市の補助金を活用することで、費用を抑えることができます。

補助制度上限額
木造住宅除却工事費補助20万円
ブロック塀等除却工事費補助10万円
合計最大30万円

注意:補助金は工事契約前に申請が必要です。

ポイント5:税金の特例を活用する

実家を売却する際は、以下の税金の特例を活用できる場合があります。

被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例

  • 譲渡所得から最大3,000万円を控除
  • 相続開始から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売却
  • 昭和56年5月31日以前に建てられた建物が対象
  • 相続直前まで被相続人が居住していたことが条件

マイホーム特例(親が生前に売却する場合)

  • 譲渡所得から最大3,000万円を控除
  • 親が住んでいる間、または住まなくなってから3年以内に売却

税金の特例は条件が複雑なため、税理士に相談することをおすすめします。


実家じまいの注意点

注意点1:契約前に補助金を申請する

知多市の補助金は、工事契約前に申請する必要があります。

契約後に申請しても補助金を受けられませんので、必ず事前に申請してください。

注意点2:相続登記の期限に注意する

2024年4月から相続登記が義務化され、相続を知った日から3年以内に登記を行う必要があります。

期限を過ぎると、10万円以下の過料を科される可能性があります。

注意点3:固定資産税の増額に注意する

建物を解体して更地にすると、固定資産税が最大6倍に増加する可能性があります。

解体後すぐに売却する場合は問題ありませんが、更地のまま保有する場合は注意が必要です。

注意点4:親族間のトラブルを防ぐ

実家じまいでは、親族間のトラブルが発生しやすいです。

よくあるトラブル

  • 誰が実家を相続するかで揉める
  • 売却か維持かで意見が分かれる
  • 費用の分担で不公平感が生じる
  • 形見分けで揉める

トラブルを防ぐためには、早めに話し合いを行い、文書で合意内容を残しておくことが大切です。

注意点5:悪徳業者に注意する

遺品整理や解体工事を依頼する際は、悪徳業者に注意が必要です。

悪徳業者の特徴

  • 見積もりが極端に安い
  • 内訳が不明確
  • 契約を急がせる
  • 追加費用を後から請求する
  • 許可・登録がない

複数の業者から見積もりを取り、信頼できる業者を選びましょう。


よくある質問(Q&A)

Q1. 実家じまいはいつから始めるべきですか?

できるだけ早く始めることをおすすめします。親が元気なうちから話し合いを始めると、親の意思を確認しながら進められます。また、空き家を放置すると維持費がかさみ、建物の価値も下がっていきます。

Q2. 実家じまいにどのくらいの期間がかかりますか?

状況によりますが、一般的には3ヶ月〜1年程度かかります。家財の整理、相続手続き、売却・解体など、複数の作業が必要なためです。

Q3. 遠方に住んでいて実家の片付けに行けません。どうすればいいですか?

遺品整理業者不用品回収業者に依頼することで、現地に行かなくても片付けを進められます。ただし、貴重品の仕分けなど、本人でないと判断できないこともあるため、最低1〜2回は現地に行くことをおすすめします。

Q4. 実家を売却するか解体するか迷っています。どちらがいいですか?

建物の状態や立地によって異なります。築年数が浅く状態が良い場合は、建物ごと売却した方が高く売れる可能性があります。築年数が古く老朽化が進んでいる場合は、解体して更地にした方が買い手が見つかりやすいことが多いです。

Q5. 親がまだ元気ですが、実家じまいの話を切り出しにくいです。

「終活」や「将来の安心のため」という視点から話を切り出すと、前向きに話し合いやすくなります。親の意思を尊重しながら、「万が一のときに困らないように」という姿勢で相談してみましょう。

Q6. 相続人が複数いて話がまとまりません。どうすればいいですか?

まずは相続人全員で集まり、専門家(弁護士や司法書士)を交えて話し合うことをおすすめします。第三者が入ることで、冷静に話し合いを進めやすくなります。

Q7. 補助金はいつ受け取れますか?

補助金は工事完了後に受け取れます。一旦は自分で工事費用を支払い、完了報告後に補助金が交付される仕組みです。


実家じまいのチェックリスト

話し合い段階

  • [ ] 家族・親族と実家の処分方法を話し合った
  • [ ] 費用の分担を決めた
  • [ ] スケジュールを決めた
  • [ ] 形見分けの方針を決めた

手続き段階

  • [ ] 相続登記を行った(相続の場合)
  • [ ] 補助金の申請を行った(該当する場合)
  • [ ] 各種業者に見積もりを依頼した

片付け段階

  • [ ] 貴重品・重要書類を探した
  • [ ] 形見として残すものを分けた
  • [ ] 不用品を処分した

処分段階

  • [ ] 建物を解体した(解体する場合)
  • [ ] 土地・建物を売却した(売却する場合)
  • [ ] 補助金の完了報告を行った

完了後

  • [ ] 登記手続きを完了した
  • [ ] 税金の申告を行った(必要な場合)

まとめ

知多市で実家じまいを検討している方は、以下のポイントを押さえましょう。

実家じまいの進め方

  1. 家族・親族で話し合う
  2. 実家の処分方法を決める(売却・解体・賃貸)
  3. 相続手続きを行う(相続の場合)
  4. 家財道具・不用品を整理する
  5. 建物を解体する(解体する場合)
  6. 土地・建物を売却する(売却する場合)

実家じまいの費用目安(30坪の場合)

項目費用目安
不用品処分10万〜50万円
解体費用90万〜200万円
仲介手数料売却価格の3%+6万円+税

知多市で利用できる補助金

補助制度上限額
木造住宅除却工事費補助20万円
ブロック塀等除却工事費補助10万円
合計最大30万円

相談窓口

  • 空き家の相談:知多市役所 都市計画課(0562-33-3151)
  • 空き家バンク:愛知県宅地建物取引業協会(052-522-2567)

実家じまいは、早めに取り組むことで費用を抑え、トラブルを防ぐことができます。一人で抱え込まず、家族や専門家と相談しながら進めましょう。


お問い合わせ先

補助金に関するお問い合わせ

知多市役所 都市計画課

  • 電話:0562-33-3151(代表)
  • 所在地:〒478-8601 愛知県知多市緑町1番地

空き家バンクに関するお問い合わせ

愛知県宅地建物取引業協会 空き家総合相談窓口

  • 電話:052-522-2567
  • 受付時間:平日 午前9時〜午後5時

参考リンク