半田市で重機が入らない狭小地の解体費用|手壊し解体の相場と対処法

「うちの家、道路が狭くて重機が入れないんだけど…」 「手作業での解体って、どれくらい費用がかかるの?」 「狭小地だと解体できないんじゃ…?」

重機が入れない狭い場所にある建物の解体は、多くの方が不安を感じるポイントです。「通常より高くなる」とは聞くものの、具体的にどれくらいかかるのか、本当に解体できるのか、心配ですよね。

この記事では、半田市で重機が入らない狭小地の解体について、費用相場から解体方法、費用を抑えるコツまで詳しく解説します。


重機が入らない場所とは?

まず、どのような状況で「重機が入らない」と判断されるのかを確認しましょう。

重機が入れない主な条件

条件詳細
前面道路の幅が狭い2m未満だと通常の重機は通れない
途中の道路が狭い現場前は広くても、途中に2m未満の箇所があると搬入不可
曲がり角がきつい鋭角の曲がり角は重機が曲がれない
電柱や障害物道路に突出した電柱などがあると進入困難
袋小路の奥重機の切り返しができない
階段を上った先車両の乗り入れを想定していない
高低差がある道路と敷地に段差がある
敷地が狭い重機を動かすスペースがない

一般的な解体重機のサイズ

住宅の解体に使われる一般的な重機(油圧ショベル)の幅は約2mです。そのため、前面道路や途中の道路幅が2m未満の場合、物理的に重機を搬入できません。

また、道幅はクリアできても、曲がり角にはより大きなスペースが必要です。ギリギリの道幅で無理に搬入しようとすると、周囲の塀や建物を傷つける危険があります。


重機が入らない場合の解体方法

重機が入れない場合、主に2つの方法で解体を進めます。

方法1:小型重機(ミニユンボ)を使う

通常の重機が入れなくても、**小型重機(ミニユンボ)**なら搬入できるケースがあります。

小型重機の特徴:

サイズ幅の目安特徴
ミニサイズ約1m最も小さい。狭い現場で活躍
コンマイチ(0.1㎥)約1.5mミニユンボと呼ばれる。多くの業者が保有

小型重機の幅は約1〜1.5m程度なので、通常の重機が入れない道幅でも通れる可能性があります。木造2階建て程度の住宅であれば、十分に解体できるパワーがあります。

ただし、小型重機にも限界があります:

  • 2階の屋根までアームが届かないことがある
  • 敷地が狭いと重機を動かせない
  • 結局、部分的に手作業が必要になることも

方法2:手壊し解体(人力解体)

小型重機も入れない場合は、手壊し解体で工事を進めます。

手壊し解体とは、重機を使わずに人力のみで建物を解体する方法です。解体バチ、チェーンソー、ハンマー、バールなどの工具を使い、職人が手作業で建物を壊していきます。

手壊し解体で使用する主な工具:

  • 解体バチ:クワのような形状。壁を壊したり解体材をばらしたりする
  • チェーンソー:柱などの木材を切断
  • ハンマー:壁を破壊
  • バール:テコの原理で解体材を外す
  • レシプロソー:電動ノコギリ。金属類の切断にも使用
  • 一輪車:廃材を運搬

実際の現場では「併用」が多い

実際の解体現場では、**手壊しと重機を併用する「重機併用手壊し工法」**が主流です。

例えば:

  • 2階部分は手壊しで解体
  • ある程度スペースができたら小型重機を搬入
  • 1階部分は重機で解体

このように、現場の状況に応じて最適な方法を組み合わせて工事を進めます。


手壊し解体の費用相場

気になる費用について見ていきましょう。

手壊し解体は通常の2〜3倍

結論から言うと、全て手作業で解体する場合、通常の解体費用の2倍〜3倍のコストがかかります。

解体方法坪単価の目安30坪の場合
通常の重機解体(木造)3万〜4万円90万〜120万円
小型重機使用4万〜6万円120万〜180万円
手壊し解体6万〜18万円180万〜540万円

※実際の費用は建物の構造、立地条件、廃材の運搬距離などによって大きく変動します。

なぜ手壊し解体は高いのか?

理由1:工期が長くなる

重機を使った解体が7〜10日程度で完了するのに対し、手壊し解体は14〜20日以上かかることも珍しくありません。工期が2倍になれば、人件費も2倍になります。

理由2:人員が増える

手作業は重機より効率が悪いため、作業員の人数を増やして対応することがあります。人員が増えれば、その分人件費がかさみます。

理由3:廃材の運搬に手間がかかる

通常は重機で廃材をトラックに積み込みますが、手壊し解体では一輪車で運搬しなければなりません。廃材をトラックが停められる場所まで人力で運ぶ必要があり、この作業にも時間と労力がかかります。

理由4:駐車スペースの確保が必要な場合も

工事車両を停めるスペースがない場合、近くのコインパーキングを借りる必要があり、その費用も解体費用に上乗せされます。

理由5:交通誘導員が必要な場合も

狭い道路で工事車両がはみ出す場合、道路使用許可の申請と交通誘導員の配置が必要になります。工事期間が長くなれば、誘導員の人件費も増加します。


工期の目安

手壊し解体の工期は、通常の解体より長くなります。

解体方法工期の目安
重機解体7〜10日程度
小型重機使用2〜3週間程度
手壊し解体2〜4週間程度

業者選びから工事完了まで含めると、1ヶ月以上かかると見ておいたほうが安心です。土地の売却や新築のスケジュールが決まっている場合は、早めに動き始めましょう。


手壊し解体の流れ

手壊し解体はどのように進むのか、流れを確認しておきましょう。

ステップ1:足場の設置と養生

まず、作業員の安全確保のために足場を設置します。同時に、**防音シート(養生)**で建物全体を覆います。

養生は騒音や粉塵を抑えるだけでなく、解体材が隣家や道路に落ちるのを防ぐ役割もあります。狭小地では隣家との距離が近いことが多いため、養生は特に重要です。

ステップ2:内部の残置物を撤去

建物内に残っている家財道具などを撤去します。自分で処分できるものは事前に片付けておくと、費用を抑えられます。

ステップ3:屋根・2階から解体

手壊し解体は上から下へ進めるのが基本です。

まず屋根材を手作業で撤去し、次に2階部分の内装・外壁を解体します。壁を倒す際は、安全のため内側に倒れるように作業を進めます。

ステップ4:1階部分の解体

2階部分が終わったら1階部分を解体します。この段階で小型重機を搬入できるスペースができていれば、重機を使って効率的に進めることもあります。

ステップ5:基礎の解体

建物本体の解体が終わったら、基礎(コンクリート)を撤去します。

ステップ6:廃材の分別・搬出

解体で発生した廃材は、分別して処分することが法律で義務付けられています(建設リサイクル法)。

木くず、コンクリートがら、金属類などを分別し、一輪車でトラックまで運びます。狭小地ではこの作業に特に時間がかかります。

ステップ7:整地・引き渡し

最後に土地を平らに整地して完了です。


費用を抑える5つのコツ

狭小地の解体は高くなりがちですが、工夫次第で費用を抑えることができます。

1. 小型重機を保有している業者を選ぶ

小型重機(ミニユンボ)を保有している解体業者に依頼することで、完全な手壊しを避けられる可能性があります。

業者によっては小型重機を持っていないため、見積もりを依頼する際に「小型重機はお持ちですか?」と確認しましょう。

最近では、狭い現場でも2階まで届く**「0.1+ツーピースアーム」**という新型の小型重機もあります。こうした設備を持つ業者を探すのも一つの方法です。

2. 複数の業者から見積もりを取る

狭小地の解体は業者によって対応力が大きく異なります。最低でも2〜3社から見積もりを取って比較しましょう。

ただし、安すぎる業者には注意が必要です。手壊し解体には高度な技術と丁寧な作業が求められます。極端に安い見積もりは、手抜き工事や不法投棄のリスクがある可能性も考えられます。

3. 残置物は自分で処分する

建物内の家財道具や不用品は、できるだけ自分で処分しましょう。

業者に処分を依頼すると産業廃棄物として処分費がかかりますが、自分で処分すれば一般廃棄物として自治体の回収を利用できます。

まだ使える家具や家電は、リサイクルショップやフリマアプリで売却することもできます。

4. 補助金を活用する

半田市には**「木造建築物取壊工事費補助金」があり、条件を満たせば最大20万円の補助**を受けられます。

補助金の対象条件:

  • 延べ床面積が10㎡以上の木造建築物
  • 無料耐震診断で判定値1.0未満と診断されたもの
  • 解体後1年間は建築行為をしないこと
  • など

狭小地かどうかは直接関係ないため、条件を満たせば利用可能です。詳しくは半田市役所に相談してみてください。

5. 解体時期を調整する

解体業者にも繁忙期と閑散期があります。

  • 繁忙期:春〜夏、年度末(3月)
  • 閑散期:秋〜冬

閑散期に依頼すると、割引を受けられたり、じっくり丁寧に作業してもらえたりするメリットがあります。


手壊し解体のメリット

費用が高くなりがちな手壊し解体ですが、メリットもあります。

メリット1:騒音・振動が少ない

重機を使わないため、騒音や振動を最小限に抑えられます。近隣住民への影響が少なく、住宅密集地でもトラブルになりにくいです。

メリット2:丁寧な作業ができる

手作業は細かい部分まで丁寧に進められます。隣家との距離が近い狭小地では、隣家を傷つけないよう慎重に作業する必要があるため、手壊しの方が安全なケースもあります。

メリット3:分別解体が徹底できる

手作業で進めるため、廃材の分別が徹底できます。適切に分別することで、不法投棄などのトラブルを防げます。


解体業者の選び方

狭小地の解体では、業者選びが特に重要です。

確認すべきポイント

確認項目理由
小型重機を保有しているか完全な手壊しを避けられる可能性
狭小地・手壊し解体の経験があるか経験豊富な業者は対応力が高い
現地調査をしてから見積もりを出すか電話だけの見積もりは不正確
養生・安全対策をしっかり行うか隣家や通行人への配慮が重要
近隣への挨拶をしてくれるかトラブル防止に必須

避けるべき業者

  • 現地調査なしに見積もりを出す
  • 相場より極端に安い
  • 手壊し解体の経験がない
  • 安全対策について説明がない

狭小地の解体は難易度が高いため、経験豊富で信頼できる業者を選ぶことが最も重要です。


よくある質問

Q. 道幅が2m未満だと絶対に重機は入れない?

A. 必ずしもそうとは限りません。

周囲の塀や壁の一部を先に壊してスペースを確保したり、クレーンで重機を吊り上げて搬入したりする方法もあります。ただし、追加費用がかかる場合があります。

現地調査をしてもらえば、最適な方法を提案してもらえます。

Q. 階段を上った先にある家は解体できる?

A. できます。ただし、完全な手壊し解体になる可能性が高いです。

廃材の搬出も階段を使って手作業になるため、費用は高くなります。

Q. 隣家にぶつかりそうで心配…

A. 経験豊富な業者は、隣家を傷つけないよう細心の注意を払って作業します。

養生をしっかり行い、壁を倒す際も内側に倒れるよう段取りします。不安な場合は、見積もりの際に「隣家への影響が心配です」と伝えてください。

Q. 手壊し解体でも補助金は使える?

A. 解体方法に関係なく、条件を満たせば補助金は利用できます。

半田市の補助金は「手壊しだから対象外」ということはありません。詳しくは市役所に確認してください。


まとめ:半田市で狭小地の解体を検討している方へ

重機が入らない狭小地の解体は、通常より費用がかかりますが、解体できないわけではありません

ポイント内容
解体方法小型重機または手壊し解体
費用相場通常の2〜3倍(坪6万〜18万円)
工期2〜4週間程度
費用を抑えるコツ小型重機保有業者を選ぶ、複数見積もり、残置物の自己処分
補助金最大20万円(条件あり)
業者選び狭小地・手壊し解体の経験が豊富な業者を選ぶ

狭小地の解体を検討している方は、まず以下の順番で進めてください:

  1. 複数の解体業者に現地調査と見積もりを依頼する
  2. 小型重機が使えるかどうか確認する
  3. 半田市役所に補助金の対象になるか相談する
  4. 残置物を自分で処分しておく
  5. 信頼できる業者と契約し、近隣への挨拶を行う

狭小地の解体は難易度が高いからこそ、経験豊富な業者選びが成功のカギです。焦らず、じっくり比較検討して、納得のいく解体工事を進めてくださいね。


お問い合わせ先

半田市役所 建設部 建築課 建築指導担当

  • 電話:0569-84-0671(直通)
  • 代表:0569-21-3111
  • 場所:市役所3階
  • 住所:〒475-8666 愛知県半田市東洋町二丁目1番地

この記事の情報は2025年11月時点のものです。最新の情報は必ず半田市役所にご確認ください。