南知多町 離島 解体|日間賀島・篠島の空き家・建物を解体する方法と費用

南知多町の離島(日間賀島・篠島)に空き家や建物をお持ちの方へ。

「離島の建物を解体したいけど、どこに頼めばいい?」 「本土より費用は高くなる?」 「重機や廃材はどうやって運ぶの?」

この記事では、日間賀島・篠島の解体工事について、費用相場や業者の選び方、解体以外の処分方法まで詳しく解説します。

離島の解体工事は本土とは異なる特殊な事情があります。事前に知っておくことで、無駄な費用を抑え、スムーズに解体を進めることができます。


日間賀島・篠島の基本情報

日間賀島

項目内容
位置師崎港から約2.4km沖合
面積約0.77km²
周囲約5.5km
人口約1,800人
アクセス師崎港から高速船で約10分、河和港から約20分
特徴「タコとフグの島」として知られる観光地

篠島

項目内容
位置師崎港から約3.0km沖合
面積約0.94km²
周囲約8.2km
人口約1,500人
アクセス師崎港から高速船で約10分、カーフェリーで約25分
特徴「しらすの島」として知られ、知多四国霊場の札所がある

両島とも三河湾国定公園に指定されており、愛知県の「愛知三島」(日間賀島・篠島・佐久島)の一部として離島振興法の対象地域になっています。


離島の解体工事が高くなる理由

離島の解体工事は、本土に比べて1.5〜2倍程度の費用がかかることがあります。

理由1:重機・資材の海上輸送

解体工事に使用する重機(油圧ショベルなど)や足場、養生シートなどの資材は、カーフェリーで島に運び込む必要があります。

項目費用の目安
重機の運搬費往復で10〜30万円程度
資材の運搬費数万円〜10万円程度
フェリー運賃車両の長さにより異なる(4m以上5m未満:片道約5,000円)

カーフェリーは師崎港〜日間賀島(北港)師崎港〜篠島の航路で運航されており、予約優先です。重機を運ぶ場合は事前予約が必須となります。

理由2:廃材の島外搬出

解体工事で発生する**産業廃棄物(木材、コンクリートガラ、金属くずなど)**は、すべて島外に搬出して処分する必要があります。

  • 廃材をトラックに積み込む
  • カーフェリーで本土(師崎港)まで運ぶ
  • 本土の処分場まで運搬して処分する

この二重の運搬が発生するため、廃棄物処分費が本土の1.5〜2倍程度になることがあります。

理由3:作業員の渡航費・宿泊費

解体工事は通常、複数日にわたって行われます。本土から作業員が通う場合、毎日のフェリー代(往復約1,400円/人)が発生します。

工事期間が長くなる場合は、島内での宿泊費が加算されることもあります。

理由4:天候・船の運航状況に左右される

離島の解体工事は、天候や船の運航状況に左右されます。

  • 台風や強風でフェリーが欠航すると、工事がストップする
  • 工期が延びると、追加の人件費や重機リース費が発生する
  • 波が高い日は資材の積み下ろしが困難になる

これらのリスクを見込んで、見積もりが高めに設定されることがあります。

理由5:島内の道路事情

日間賀島・篠島は、島内の道路が狭く、大型重機が入れない場所が多いです。

  • 道幅が狭く、大型トラックが通れない
  • 坂道や階段が多く、重機の搬入が困難
  • 人家が密集しており、作業スペースが限られる

このような場所では、小型重機を使用するか、手壊し解体が必要になり、費用が高くなります。


離島の解体費用の相場

本土と離島の費用比較

構造本土の坪単価離島の坪単価(目安)
木造3〜5万円4.5〜10万円
軽量鉄骨造4〜6万円6〜12万円
鉄骨造5〜7万円7.5〜14万円
RC造6〜8万円9〜16万円

離島の解体費用は、本土の1.5〜2倍程度が目安です。

坪数別の解体費用目安(木造住宅の場合)

坪数本土の費用目安離島の費用目安
15坪45〜75万円67〜150万円
20坪60〜100万円90〜200万円
25坪75〜125万円112〜250万円
30坪90〜150万円135〜300万円
40坪120〜200万円180〜400万円

上記はあくまで目安です。実際の費用は、建物の状態、立地、残置物の量、アスベストの有無などによって大きく変わります。

解体費用の内訳(離島の場合)

離島の解体費用は、以下のような内訳になります。

項目割合の目安内容
解体工事費25〜35%建物本体の解体作業費(人件費含む)
廃棄物処分費30〜40%廃材の分別・運搬・処分費用
海上運搬費15〜25%重機・資材・廃材のフェリー運賃
仮設工事費5〜10%足場・養生シート等
整地費3〜5%解体後の土地を平らにする費用
諸経費5〜10%届出手数料、保険料等

海上運搬費が加わる点が、本土との大きな違いです。


離島の解体工事を依頼できる業者

業者の選び方

離島の解体工事を依頼する際は、以下の点を確認しましょう。

確認項目理由
離島での解体実績があるか離島特有のノウハウ(船の手配、工程管理など)があるか
建設業許可・解体工事業登録があるか無許可業者に依頼すると違法になる
産業廃棄物収集運搬業許可があるか廃材を運搬・処分するために必要
見積もりが詳細か「一式」だけでなく、各項目の内訳が明記されているか
海上運搬費が含まれているか後から追加請求されないか確認

業者を探す方法

方法メリットデメリット
南知多町役場に相談地元業者の情報を教えてもらえる特定の業者を紹介してもらえるわけではない
解体業者一括見積もりサイト複数業者を比較できる離島対応可能な業者が少ない場合がある
島内の工務店・建設会社に相談地元の事情に詳しい解体専門ではない場合がある
本土の解体業者に直接相談選択肢が多い離島対応可能か確認が必要

**複数業者から相見積もりを取ることをおすすめします。**離島の解体は業者によって費用の差が大きいため、3社以上から見積もりを取って比較しましょう。


離島の解体工事の流れ

STEP1:業者への相談・見積もり依頼

まずは解体業者に相談し、見積もりを依頼します。

見積もり時に伝えること

  • 建物の所在地(日間賀島 or 篠島、住所)
  • 建物の構造(木造・鉄骨造など)
  • 建物の大きさ(坪数・階数)
  • 残置物の有無(家具・家電など)
  • 解体の希望時期

離島の場合、現地調査のためだけにフェリーで渡る必要があるため、現地調査費が発生する場合があります。写真や図面を事前に送ることで、現地調査前に概算見積もりを出してもらえることもあります。

STEP2:現地調査

業者が島に渡り、現地調査を行います。

現地調査で確認されること

  • 建物の実際の状態(老朽化の程度、傾きなど)
  • 道路の幅(重機が入れるか)
  • 近隣との距離(養生の必要性)
  • アスベストの有無
  • 残置物の量
  • フェリー乗り場からの距離

STEP3:見積もり・契約

現地調査の結果をもとに、正式な見積もりが提示されます。

見積書の確認ポイント

  • [ ] 海上運搬費(重機・資材・廃材)が含まれているか
  • [ ] 廃材の処分費が含まれているか
  • [ ] 追加費用が発生する条件が明記されているか
  • [ ] 工期が明記されているか
  • [ ] 支払い条件(着工前○%、完了後○%など)が明記されているか

STEP4:届出・申請

解体工事には、以下の届出が必要です。

届出条件届出先
建設リサイクル法届出延床面積80㎡以上南知多町役場
道路使用許可道路を使用する場合半田警察署
建物滅失登記解体完了後名古屋法務局半田出張所

届出は業者が代行してくれることが多いですが、事前に確認しましょう。

STEP5:近隣への挨拶

解体工事の前に、近隣への挨拶を行います。離島は近隣との距離が近いことが多いため、特に丁寧な対応が必要です。

STEP6:解体工事の実施

重機や資材をフェリーで島に運び、解体工事を行います。

工期の目安

建物の規模本土での工期離島での工期
小規模(〜20坪)1週間程度1〜2週間
中規模(20〜40坪)1〜2週間2〜3週間
大規模(40坪〜)2〜3週間3〜4週間以上

離島の場合、天候や船の運航状況により工期が延びる可能性があります。

STEP7:廃材の島外搬出・処分

解体で発生した廃材をトラックに積み込み、フェリーで本土に運び、処分場で処分します。

廃材の処分は**マニフェスト(産業廃棄物管理票)**で管理されます。工事完了後にマニフェストのコピーをもらい、適正に処分されたことを確認しましょう。

STEP8:整地・引き渡し

建物の基礎を撤去し、土地を平らに整地して引き渡しとなります。

STEP9:建物滅失登記

解体完了後、1ヶ月以内に建物滅失登記を行う必要があります。

項目内容
届出先名古屋法務局半田出張所
届出期限解体完了後1ヶ月以内
届出を怠った場合10万円以下の過料
届出に必要なもの建物滅失登記申請書、建物図面、取り壊し証明書など

滅失登記を行わないと、解体済みの建物に対して固定資産税が課税され続ける可能性があります。


離島の解体費用を抑えるコツ

コツ1:残置物を自分で処分する

家具・家電・日用品などの残置物は、自分で処分することで費用を抑えられます。

  • 粗大ごみとして本土に持ち出して処分する
  • リサイクルショップに売却する
  • 不用品回収業者に依頼する(本土の業者に依頼する方が安い場合も)

残置物処分費の目安:10〜40万円

自分で処分すれば、この費用を節約できます。

コツ2:繁忙期を避ける

解体業者の繁忙期(11月〜3月)を避けると、費用を抑えられる場合があります。

  • 年度末に向けて解体需要が増える
  • 繁忙期は業者のスケジュールが埋まりやすく、値引き交渉が難しい

4月〜10月頃に依頼するのがおすすめです。

コツ3:複数業者から相見積もりを取る

離島の解体は業者によって費用の差が大きいため、3社以上から見積もりを取って比較しましょう。

見積もりを比較する際は、以下の点に注意してください。

  • 総額だけでなく、内訳を比較する
  • 海上運搬費が含まれているか確認する
  • 追加費用の条件を確認する

コツ4:工期に余裕を持たせる

工期に余裕を持たせることで、業者のスケジュールに合わせて工事を行ってもらえる場合があります。

「○月○日までに完了したい」と指定するより、「○月〜○月の間に完了すればOK」と伝えることで、値引き交渉がしやすくなります。

コツ5:補助金を活用する

南知多町では、空き家の解体に対する補助金制度があります。

補助金名対象補助額
木造住宅除却工事費補助金耐震診断で判定値1.0未満の木造住宅上限20万円/戸

注意:離島の物件が補助対象になるかは個別の判断となります。必ず事前に南知多町役場に相談してください。


解体以外の処分方法

離島の建物は、解体以外にも以下の方法で処分できる場合があります。

方法1:古家付きで売却する

解体せずに、建物付きのまま土地を売却する方法です。

メリット

  • 解体費用がかからない
  • すぐに売却活動を始められる

デメリット

  • 売却価格から解体費用相当額を値引きされることが多い
  • 買い手が見つかりにくい場合がある

方法2:不動産買取業者に売却する

不動産買取業者に、現状のまま買い取ってもらう方法です。

メリット

  • 解体不要で現状のまま売却できる
  • 残置物があっても買い取ってもらえる場合がある
  • 最短数日〜数週間で売却できる

デメリット

  • 買取価格は市場相場の7〜8割程度になることが多い

方法3:空き家バンクに登録する

南知多町の空き家バンクに登録し、移住希望者に売却・賃貸する方法です。

空き家バンク登録のメリット

  • 移住・定住希望者に情報が届く
  • 南知多町の補助金と組み合わせて活用できる
  • 無料で登録できる

登録できる地区

内海、山海、豊浜、豊丘、大井、片名、師崎、日間賀島篠島

空き家バンク関連補助金

補助金対象補助額
登録補助空き家バンク登録時の清掃・荷物撤去等上限5万円
改修費補助空き家バンク物件の改修工事上限30万円(対象経費の2/3)

方法4:リフォームして活用する

建物をリフォームして、以下のように活用する方法もあります。

  • 民泊・ゲストハウス:日間賀島・篠島は観光地として人気があり、宿泊需要がある
  • 賃貸物件:島民や移住者に賃貸する
  • セカンドハウス:週末リゾートとして継続利用する

日間賀島・篠島は名古屋から日帰り圏内にあり、週末リゾートとしての需要があります。解体よりも活用した方が良い場合もあるため、複数の選択肢を検討してみてください。


日間賀島・篠島へのアクセス(参考)

解体工事の打ち合わせや現地確認のために島に渡る際の参考情報です。

船のアクセス

航路所要時間運航会社
師崎港 → 日間賀島高速船:約10分名鉄海上観光船
師崎港 → 篠島高速船:約10分、カーフェリー:約25分名鉄海上観光船
河和港 → 日間賀島高速船:約20分名鉄海上観光船
河和港 → 篠島高速船:約30分名鉄海上観光船

運賃(片道)

区間大人小人
師崎 → 日間賀島・篠島700円350円
河和 → 日間賀島・篠島1,400円710円

カーフェリー運賃(車両片道)

車両の長さ運賃(運転手1名分含む)
3m未満約3,200円
3m以上4m未満約4,200円
4m以上5m未満約5,200円
5m以上6m未満約6,200円

カーフェリーは予約優先です。重機を運ぶ場合は必ず事前予約してください。

予約先:名鉄海上観光船 予約センター TEL 0569-63-2035


よくある質問(Q&A)

Q1. 離島の解体工事を請け負ってくれる業者は少ないですか?

はい、離島の解体工事を請け負う業者は限られています。フェリーで重機を運ぶ必要があり、手間とコストがかかるため、対応しない業者もあります。まずは複数の業者に「離島の解体は対応可能ですか?」と確認しましょう。

Q2. 現地調査だけで費用がかかりますか?

業者によります。島に渡るためのフェリー代や移動時間がかかるため、現地調査費として数千円〜数万円を請求する業者もあります。事前に確認しましょう。

Q3. 台風でフェリーが欠航した場合、工期はどうなりますか?

フェリーの欠航により工事がストップした場合、工期が延びます。天候リスクは見積もりに織り込まれていることが多いですが、追加費用が発生するかどうか契約前に確認しておきましょう。

Q4. 島内に重機が入れない場合はどうなりますか?

道が狭く重機が入れない場合は、小型重機を使用するか、手壊し解体になります。手壊し解体は人件費がかかるため、費用が高くなります。現地調査で業者に確認してもらいましょう。

Q5. 解体後の土地は売却できますか?

売却できますが、離島の土地は流動性が低く、売却に時間がかかることがあります。空き家バンクへの登録や、不動産買取業者への相談など、複数の選択肢を検討してください。

Q6. 空き家バンク登録物件は解体補助金が使えますか?

空き家バンクに登録されている物件の場合、**改修費補助(上限30万円)**が利用できる場合があります。ただし、解体ではなく改修して活用することが条件です。詳しくは南知多町役場に確認してください。

Q7. 別荘として使っていた物件も補助金は使えますか?

別荘は住民票がない物件のため、補助金の対象外になる場合があります。補助金の利用を検討している場合は、必ず事前に南知多町役場に相談してください。


解体費用のシミュレーション

ケース1:日間賀島の木造住宅20坪を解体する場合

項目費用目安
解体工事費50万円
廃棄物処分費40万円
海上運搬費(重機・資材・廃材)25万円
仮設工事費10万円
整地費5万円
諸経費10万円
合計140万円

本土なら80〜100万円程度の物件が、離島では140万円程度になるイメージです。

ケース2:篠島の木造住宅30坪+残置物多めを解体する場合

項目費用目安
解体工事費80万円
廃棄物処分費60万円
残置物処分費25万円
海上運搬費(重機・資材・廃材)35万円
仮設工事費15万円
整地費8万円
諸経費12万円
合計235万円

残置物が多いと、その分だけ費用がかさみます。

ケース3:日間賀島の木造住宅25坪(道路が狭く小型重機使用)

項目費用目安
解体工事費(手壊し併用)90万円
廃棄物処分費50万円
海上運搬費20万円
仮設工事費15万円
整地費6万円
諸経費14万円
合計195万円

道路が狭く重機が入れない場合は、手壊し解体が増えて費用が高くなります。


まとめ

日間賀島・篠島の解体工事についてまとめます。

離島の解体費用が高くなる理由

理由内容
重機・資材の海上輸送カーフェリーで運ぶ必要がある
廃材の島外搬出産業廃棄物を本土まで運んで処分
作業員の渡航費・宿泊費毎日のフェリー代や宿泊費が加算
天候・船の運航状況欠航で工期が延びるリスク
島内の道路事情重機が入れない場所は手壊し解体

費用の目安

構造離島の坪単価目安備考
木造4.5〜10万円本土の1.5〜2倍程度
鉄骨造7.5〜14万円本土の1.5〜2倍程度
RC造9〜16万円本土の1.5〜2倍程度

費用を抑えるコツ

コツ効果
残置物を自分で処分10〜40万円程度の節約
繁忙期を避ける値引き交渉しやすい
複数業者から相見積もり最適な業者を選べる
工期に余裕を持たせる業者の都合に合わせて割引
補助金を活用最大20万円の補助(対象条件あり)

解体以外の選択肢

  • 古家付きで売却
  • 不動産買取業者に売却
  • 空き家バンクに登録
  • リフォームして活用(民泊・賃貸など)

離島の解体は本土よりも費用がかかりますが、複数業者から見積もりを取り、補助金を活用することで費用を抑えることができます。まずは業者に相談して、具体的な費用を確認しましょう。


お問い合わせ先

南知多町役場

防災交通課(空き家対策・空き家バンク)

  • 電話:0569-65-0711(内線224)
  • 所在地:〒470-3495 愛知県知多郡南知多町大字豊浜字貝ケ坪18番地

まちなみ環境課(解体補助金・耐震診断)

  • 電話:0569-65-0711
  • 所在地:〒470-3495 愛知県知多郡南知多町大字豊浜字貝ケ坪18番地

名鉄海上観光船(フェリー予約)

  • 予約センター:0569-63-2035(営業時間 09:00〜18:00)
  • 公式サイト:https://www.meikaijo.co.jp/

参考リンク